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zoom RSS 星系内での方位の表し方〜「彷徨える艦隊」(The Lost Fleet)

<<   作成日時 : 2011/10/13 09:17   >>

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★この記事には物語の内容に触れている部分があります。★

 「彷徨える艦隊」作中では、星系内で方位を示す言葉は、中心星と惑星公転面を基準として決められている。

 惑星の公転軌道面を基準面として、片側を「上方」(up)、他方を「下方」(down)という。艦自体がどちらを向いていても、これは変わらない。また、恒星(中心星)に近づく方向を「右舷」(starboard)、反対方向を「左舷」(port)という。「右舷」は恒星の方向なので、「starward」としようとした時期もあったが、昔からの言い方は変えられなかった(以上、1巻P365)そうである。

 三次元空間での方角を表すにはあと一組、基準面上の円周方向を表す呼び名がいると思うが、作中では示されていないようだ。基準面上の円周方向は、惑星の公転進行方向とその逆方向ということになる。

 ところで、星や星系の北極は、そこからみたときに天体の自転なり公転が反時計回りに見えるような方角として決められている。また、星や星系を図示するときは、ふつう北が上に来るように描かれる。私たちがよく目にする太陽系の模式図も、ふつう惑星が反時計回りになるよう描かれている。

 作中の「上方」は、直感的には星系の北半分と考えたくなるが、仮に「上方」を星系の北半分とし、作中の艦船が自身の右舷を星系内方位の「右舷」(中心星方向)に、自身の左舷を星系の「左舷」(中心星と逆方向)に向けたとき、その艦船の進行方向は惑星の公転方向とは逆になる。艦船の進行方向を惑星の公転方向と合わせると、今度は「上方」が星系の南半分ということになる。この辺は「右舷」と「star」boardの符合へのこだわりの代償とも思われ、作中の決まりごとだと切り捨てればいい話だけれど、読むたびにこんがらがりそうになる。もっとも、艦隊の速度が光速単位で、戦いが専ら公転速度が遅い星系の外縁部で行われるとなれば、惑星の公転運動は無視して構わないという世界観なのかもしれない。

クリックで拡大します。↓
directions(The Lost Fleet)


 星系での方位と言うと、ラリィ・ニーヴンの「インテグラルツリー」に出てくる「内(イン)」(中心星方向)、「外(アウト)」(中心星と逆方向)、「東」(公転方向)、「西」(公転方向の逆)、「北」(前記の定義に同じ)、「南」(「北」の逆)が分かりやすいように思う(さすがに0.1光速で巡航する艦船では「内は東へ…」の経験則は意味がないと思うが)。

2011/11/13 概念図を追加

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