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zoom RSS 大マゼラン雲 Large Magellanic Cloud

<<   作成日時 : 2012/03/05 06:09   >>

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ウィキペディア英語版(http://en.wikipedia.org/wiki/Large_Magellanic_Cloud)には、大マゼラン雲について日本語版にはない記述があるのでざっくり翻訳してみる。専門用語などわからないところがあるので参考訳。

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大マゼラン雲〜Wikipedia英語版(25 February 2012 at 15:34)より

 大マゼラン雲は、近傍の不規則銀河で、天の川銀河の伴銀河である。距離は50キロパーセク(約16万光年)未満で、おおいぬ座矮小銀河(〜12.9キロパーセク、約4万2千光年)、いて座矮小楕円銀河(〜16キロパーセク、約5万2千光年)に次いで、3番目に天の川銀河に近い。質量は太陽の約100億倍、天の川銀河の約100分の1で、直径は約1万4千光年である。大マゼラン雲は局部銀河群では、アンドロメダ銀河(M31)、天の川銀河、さんかく座銀河(M33)に次いで、4番目に大きい。

 大マゼラン雲は、不規則銀河(ハッブル分類ではIrr/SB(s)m)と考えらえれるが、中心部に顕著な棒状構造を持つことから、かつては棒渦巻銀河だった可能性がある。大マゼラン雲の不規則な形状は、おそらく天の川銀河と小マゼラン雲との潮汐効果によるものである。

 大マゼラン雲は、かじき座とテーブルさん座の境界にあり、南半球の夜空で、かすかな雲として見える。

【歴史】
 略

【形状】
 大マゼラン雲は中心の顕著な棒状構造と渦状腕をもつ。中心の棒状構造は湾曲しており、中央部に比べて北東端部と南西端部が天の川銀河に近い。

 大マゼラン雲は、地球からの距離が単一の平面状をなしていると長らく考えられていた。しかし、1986年にコールドウェルとカウルソンが、大マゼラン雲の北東部に散在する(星団に属さない)セファイド(ケフェウス型変光星)が、南西部のセファイドよりも天の川銀河に近いことを発見した。こうした星の分布の傾きは、その後、セファイド、中心核でヘリウムの核反応が起きているレッドクランプ星、および「赤色分枝巨星法(TRGB)」により確かめられた。これら3篇の論文によると、天の川銀河に正対している状態を0度としたときの傾きは約35度である。さらに、炭素星の運動を用いて、大マゼラン雲の円盤が厚く、広がっていることが示された。大マゼラン雲での星団の分布については、Schommerほかが約80の星団の速度を計測し、円盤状の分布と一致することを見出した。これらの結果は、Grocholskiほかによって確認された。Grocholskiほかは、多数の星団までの距離を計算し、実際にそれらが散在星と同様に、同一の平面上にあることを示した。

【距離】
 大マゼラン雲までの距離を正確に決定することは、他の銀河の場合と同様、難しい。これは、「標準光源」がもつ根本的な問題によるもので、多くの標準光源が、求められるほど「標準」的でないためである。多くの場合、標準光源の年齢と金属量、またはその両方が、天体の固有光度を決める役割を果たす。大マゼラン雲までの距離は、様々な標準光源を用いて計算されたが、セファイドによるものが最も有名である。セファイドは、絶対光度と変光周期に関係があることがわかっている。しかし、セファイドは、金属量が異なると、光度-周期も異なる。残念ながら、周期-光度関係の補正に通常用いられる天の川銀河のセファイドは、大マゼラン雲に見られるセファイドよりも金属量が多い。

 口径8メートル級望遠鏡の時代に入って、局部銀河群全体で食連星が見つかった。食連星系のパラメータは、質量や組成の仮定なしに測定できる。超新星1987Aからの光のエコーからも、恒星に関するモデルや仮定なしに、幾何学的な測定が可能である。

 近年では、NGC4258のセファイドを用いることで金属量の範囲をカバーし、セファイドの絶対光度が再較正された。

 こうして較正が改善されたことにより、絶対距離係数(m-M)0=18.41、あるいは、48キロパーセク(約15万7千光年)を得た。この値は、典型的な推定距離50キロパーセク(16万3千光年)よりもわずかに短いが、他の研究によって確認された。

 異なる測定方法を相関させることにより、測定距離をのばすことができる。距離測定に残されている誤差は、現在では大マゼラン雲の推定される大きさのパラメーターよりも小さい。さらに改善するには、大マゼラン雲内の、目標となる恒星や恒星系の位置(観測者に近いのか遠いのか)の測定が必要である。

【特徴】

 多くの不規則銀河と同様、大マゼラン雲はガスとダスト(星間塵)に富んでおり、星形成活動が活発である。局部銀河群で最も活発な星形成領域である「タランチュラ星雲」は、大マゼラン雲に属している。

 大マゼラン雲は、銀河を構成する幅広い種類の天体や天文現象を含んでおり、ロバート・バーナム.Jrは、「星の成長と進化を研究する上での天文学的な宝庫であり天界の研究室である」と評している。詳しい調査により、大マゼラン雲には、およそ60の球状星団、400の惑星状星雲、700の散開星団と、何十万もの巨星と超巨星があることがわかっている。近年で最も近い超新星1987aも、大マゼラン雲にある。「ライオネル・マーフィ超新星残骸(Lionel-Murphy SNR )」は、大マゼラン雲にある、窒素に富んだ超新星残骸(SNR)N86で、オーストラリア国立大学のストロムロ山天文台の天文学者によって命名された。その名はオーストラリア連邦最高裁判所の判事ライオネル・マーフィの科学に対する関心への感謝と、彼の大きな鼻を連想させる形にちなんでいる。

 小マゼラン雲と大マゼラン雲の間をつなぐガスの橋が存在する。これは大小マゼラン雲の間の潮汐相互作用の証拠である。大小マゼラン雲には中性水素の共通外層(common envelope)があり、両者が長期間、重力で結びついていることを示す。このガスの橋は、星形成領域である。

【エックス線源】
 略

【大マゼラン雲からの眺め】
 大マゼラン雲から見ると、天の川銀河は壮観だろう。銀河の視等級は総体でマイナス2等であり、地球からみた大マゼラン雲の14倍も明るい。天球上の幅は約36度で、満月の70倍以上である。さらに、大マゼラン雲は銀緯が高いため、星間塵(地球から天の川銀河の銀河平面を観測する障害となる)の影響を受けることなく斜めから天の川銀河全体を見ることができる。小マゼラン雲は、絶対等級で0.6等で、地球から見た時よりもかなり明るくなる。

(ウィキペディア参考訳ここまで)
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(参考)大マゼラン雲から見た銀河系
画像



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○参考サイト
・ウィキペディア英語版
 Large Magellanic Cloud http://en.wikipedia.org/wiki/Large_Magellanic_Cloud
 TRGB(「赤色巨星分枝法」と訳したもの) http://en.wikipedia.org/wiki/TRGB
 Field Galaxy http://en.wikipedia.org/wiki/Field_galaxy
 ライオネル・マーフィ http://en.wikipedia.org/wiki/Lionel_Murphy
 共通外層(common envelope)http://en.wikipedia.org/wiki/Common_envelope
・ウィキペディア日本語版
 大マゼラン雲 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E3%83%9E%E3%82%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E9%9B%B2
 いて座矮小楕円銀河 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%84%E3%81%A6%E5%BA%A7%E7%9F%AE%E5%B0%8F%E6%A5%95%E5%86%86%E9%8A%80%E6%B2%B3
 おおいぬ座矮小銀河 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8A%E3%81%8A%E3%81%84%E3%81%AC%E5%BA%A7%E7%9F%AE%E5%B0%8F%E9%8A%80%E6%B2%B3
 レッドクランプ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%97
 超新星残骸 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%85%E6%96%B0%E6%98%9F#.E8.B6.85.E6.96.B0.E6.98.9F.E6.AE.8B.E9.AA.B8
 
・宇宙 http://www.eonet.ne.jp/~univers/
 メニュー http://www.eonet.ne.jp/~univers/universe1.htm
 散在星(宇宙用語集サ行 散在銀河の項) http://www.eonet.ne.jp/~univers/term2.html

・「銀河旅行」(「内山茂男のページ」より)
http://homepage2.nifty.com/s-uchiyama/magatama/72g-travel.html

○関連記事
・大マゼラン雲までの距離〜宇宙戦艦ヤマトが旅する世界
 http://masamich.at.webry.info/201202/article_2.html
・太陽系から大マゼラン雲へ〜宇宙戦艦ヤマトが旅する世界
 http://masamich.at.webry.info/201202/article_4.html

最終更新 2012/03/14

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