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zoom RSS 鑑賞後雑感〜「おかえり、はやぶさ」

<<   作成日時 : 2012/03/20 00:59   >>

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★内容に触れている部分があります。

 これまでに公開された、「はやぶさ」関連3作品の中で、最も創作部分が多い作品だったように思う。

 のぞみの失敗との対比が物語の主たる軸になっているのも特徴なのだが、当時ののぞみ関係者からは、事前の取材に応じてもらえず、想像を膨らませてエッセンスを伝えようとしている。そのせいもあるのだろうが、宇宙教室の様子も含め、人物、細かなエピソードなど、現実の要素を取り入れてはいるものの、ほぼ創作のようだ。話の内容としては悪くなく、三浦友和、中村梅雀など、ベテラン俳優もいい味を出しているのだが、探査ミッションだけは実在なのが、やや浮いてしまっているように思った。ここまで創作するのであれば、いっそ架空ミッションとしてもよかったのではないか。(新幹線つながりで「のぞみ」→「こだま」「ひかり」、「はやぶさ」→「はやて」とか・・・さすがにイトカワまで架空にするとややこしくなるか。)

 また、宇宙空間を飛行中を含め、効果音がついているのも特徴的だった。子供向けのわかりやすさを意識してのことかもしれないが、打ち上げから大気圏を脱出したあたりでさりげなく無音に移行する「はやぶさ/HAYABUSA」と対照的だ。中でも「イオンエンジンの噴射音」が印象的だった。「はやぶさ/HAYABUSA」をリアルさにこだわった「2001年宇宙の旅」にたとえるなら、「おかえり、はやぶさ」は娯楽性を重視したスターウォーズに相当するのではないか。

 物語の構成は、のぞみの失敗を冒頭にもってくる都合上か、のぞみ運用断念前後のはやぶさの運用が、宇宙教室での説明で済まされているのがもったいなかった。ここを時系列順に描きながら両者の対比ができたら、もっとわかりやすかったと思う。

 3D作品ではあるが、使われ方はかなり控えめだった。「スターウォーズ エピソードI」の3D公開が始まってから、近所の映画館では、「おかえり、はやぶさ」は2D公開になってしまっていた。よそでも同様の傾向だと思うが、2Dだからと言って雰囲気が損なわれるという心配はないと思う。ただ、やはり3D版のほうが臨場感はある。
 
 事前情報をほとんど読まずに観に行ったので、音楽が冨田勲だったのにはうれしいハプニングだった。既存のアルバムからの曲が多かったが、宇宙探査の場面に、「プラズマ・シンフォニー・オーケストラ」のサウンドがよく馴染んでいた。サウンドトラックで改めて味わってみたい。

  「遥かなる帰還」の中で、朝日新聞記者から実名で批判されていた「宇宙のゴミ」記事を、当の読売新聞が製作員会に加わっている本作でも批判的に扱っていたのは大したものだと思った。

 全体のタッチとしては軽めで、「遥かなる帰還」がどうも演出過剰気味に見えたのに比べると好印象だった。シリアスな場面もあるが、そこは三浦友和がどっしりと決めてくれていて安心感があった。また、あまりNASAミッションへのわだかまりを匂わせていない点も、前2作と比べて評価していい点だと思う。

3作見た時点の感想

はやぶさ/HAYABUSA
★★★★★ 4.8

はやぶさ 遥かなる帰還
★★☆☆☆ 2.3

おかえり、はやぶさ
★★★☆☆ 3.2

映画公式サイト http://hayabusa3d.jp/index.html

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