MASA Planetary Log

アクセスカウンタ

zoom RSS 冥王星の「黒斑」を詳細に観測するチャンスは残っているか #PlutoFlyby

<<   作成日時 : 2015/07/06 23:53   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

冥王星探査機NewHorizonsは、7月4日の発表で、一時通信途絶に陥り、科学観測ができないセーフモードに自動的に切り替わっていたが、7月5日の発表では、原因が特定され7月7日には通常の観測に復帰するとアナウンスされた。

July 4, 2015
New Horizons Team Responds to Spacecraft Anomaly
http://pluto.jhuapl.edu/News-Center/News-Article.php?page=20150704

July 5, 2015
New Horizons Plans July 7 Return to Normal Science Operations
http://pluto.jhuapl.edu/News-Center/News-Article.php?page=20150705

それはいいのだが、7月1日の発表で公開された、経度0度付近、赤道付近の「黒斑」を、再度、高解像度で観測するチャンスは残っているのかが心配になってきた。

July 1, 2015
New Horizons Color Images Reveal Two Distinct Faces of Pluto, Series of Spots that Fascinate
http://pluto.jhuapl.edu/News-Center/News-Article.php?page=20150701-2
(A)画像



上の画像(A)で右側の冥王星の像の赤道付近に、その黒斑群が見える。

昨今の惑星探査機は、周回探査やランデブー探査がすっかりなじみになったが、New Horizonsはボイジャー以来の通過型で、今回をのがせば、おそらく自分が生きている間には、二度と冥王星の詳細な姿を見ることはできないだろう。また、黒斑のある半球は、探査機が冥王星に最接近するときは、探査機から見て冥王星の裏側にあり、もともと最高解像度で観測するチャンスはない。最接近を終えると、探査機は冥王星の夜側に回ってしまい、昼側を拝むチャンスは二度と無い。加えて、冥王星の自転周期は約6.4日と遅いので、残り10日ということは、故障の期間によっては、すでに観測のチャンスは失われてしまったかも…

ということで、調べてみた。

まず、画像(A)の右側の画像は、記事によれば6月27日撮影とのことなので、LORRI画像のページ(http://pluto.jhuapl.edu/soc/Pluto-Encounter/index.php?page=2)を調べて、同日23時15〜30分頃(世界時。以下同じ)に撮影された画像らしいことがわかった(たとえば下の画像)。

(B)画像


次に、NASAのSoler System Simulator(http://space.jpl.nasa.gov/)で、その時刻のSimulator上での描かれ方を調べた。同システム上の冥王星は、まだ想像図で描かれている。LORRI画像と見比べてみると、SSS上で黒っぽい模様が見えるとき、実際の冥王星で黒斑が見える位置関係になるようだ。

※(C-1)(C-2)の画像では、上の画像に比べて冥王星像の上下が逆になっていることに注意。また、SSS画像に貼り付けてあるLORRI画像は、(B)の画像をトリミングし、SSSの画像にあわせて回転・拡大したうえ、シャープ化してある。

(C1)画像


(C2)画像


以後、そのような位置関係になる時刻を、冥王星の自転周期を元にSSS上で試行錯誤的に探してみた。最初に6月27日23:15頃と同じ位置関係になるのは、7月4日6時ころ(D)と、7月10日14時ころ(E)となった。以後、黒斑がある地域は自転に伴って探査機の視界から消えてしまう。

(D)画像


(E)画像


発見後1回目のチャンスは完全に逃してしまったかもしれない(地域の端っこの方でも写すことができればいいが)。2回目は、7月9日18時ころから、11日18時ころまで見えるようだ。これが最後のチャンスとなるだろう。


【7/8追記】7月3日も、通信途絶直前に黒斑のある地域が撮影できていた。
http://pluto.jhuapl.edu/News-Center/News-Article.php?page=20150706

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
冥王星の「黒斑」を詳細に観測するチャンスは残っているか #PlutoFlyby MASA Planetary Log/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる