MASA Planetary Log

アクセスカウンタ

zoom RSS 火星地表の凹凸図(強調)でクラーク「火星の砂」を訪ねる

<<   作成日時 : 2017/09/04 20:12   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

火星表面の色合いは地形の高低と無関係なのでマリネリス峡谷とかオリンポス山とかの地物が判別できない。かといって標高色分け図だと大シルチスとかサバ人の湾とか地表の模様に基づいた地名との関係がわからない。ということで火星カラー画像とMOLAレリーフの合成図を作ってみた。

画像


次に、クラークの「火星の砂」(原題"Sands of Mars" 1952年)に登場する地名を落としてみた。まだ探査機による観測が行われる前の時代の作品で、作中に登場するのは黄色字のアルベド地形のみ。
主人公ギブスンが最初に降下する都市ポート・ローウェルはオーロラの湾に、第二の都市ポート・スキャパレリはエリシウムに近いトリヴィム・カロンティスにある。

画像


アルベド地形(明暗に基づく地名)は地球の月と同じく暗い領域に「海」の名がつく。「オーロラの湾」は南側のエリュトゥラの海から北に張り出した暗い領域で、いまで言うマリネリス峡谷の東端部を南北に横断する。左岸側のオーロラ峡谷と谷軸部のオーロラ・カオスにその名を残す



「火星の砂」が書かれた当時、実際の火星の地形の高低を知るすべはなく、作中では「海」は低地として描かれているように思える。5000万年ほど前までエリュトゥラの海に注いでいた川の跡が出てくるが、実際にはエリュトゥラの海はタウマシア高原など高地帯でありオーロラの湾よりも高い。

「火星には山がないのだ」という記述もあり、火星が高低差に乏しい世界と考えられていたのかもしれない。それでも地表の描写は当時の知見を反映していると思われ興味は尽きない。逆に当時もかなりわかっていただろう軌道上からの描写は具体の数値が出せる部分でもあり今読んでも圧巻。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
火星地表の凹凸図(強調)でクラーク「火星の砂」を訪ねる MASA Planetary Log/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる