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zoom RSS 視聴後雑感〜宇宙戦艦ヤマト2199第4章

<<   作成日時 : 2013/03/07 23:38   >>

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◎小マゼラン雲での戦い
 11話冒頭で、ガミラスとガトランティスが小マゼラン雲の、とある惑星近傍で戦いを繰り広げます。環(リング)をもったガス巨大惑星(木星型)または氷巨大惑星(天王星型)ですが、太陽系の惑星と比べると、環が惑星に対してかなり大きく見えるのが特徴です。
 ためしに太陽系の惑星と比較してみます。ただし、土星と天王星の環については、写真などで目立たないものを除く主要な環の数値です。
  
(1)小マゼラン雲の惑星
 惑星の直径 6.59cm 1d
 環の内径 14.98cm 14.98÷6.59=2.27d
 環の外形 17.42cm 17.42÷6.59=2.64d
 環の幅  2.64-2.27=0.37d
 ※cmはPowerPoint上での図形の大きさ

(2)土星の場合
 惑星の赤道半径 60,268km 1r
 C環の内縁半径  74,658km 1.24r
 A環の外縁半径 136,775km 2.27r
 環の幅    2.27-1.24=1.24r

(3)天王星の場合
 惑星の赤道半径 25,559km 1r
 α環の平均半径  44,718km 1.75r
 ε環の平均半径 51,147km 2.00r
 環の幅     2.00-1.75=0.25r

 作中の惑星の環は、私たちが見慣れた惑星の環の外縁よりも半径が大きいことがわかります。

◎バラン星系
 11話の航路図によると、(地球からの)距離は25,769.13パーセク(約8万4千光年)、銀緯-32.9度、銀経280.5度と書かれています。距離はさておき、銀緯と銀経は、現実の大マゼラン雲の値とほぼ一致します(自分で計算すると-33.2度、278.7度なのですが、基にしている赤道座標の値が違うのかもしれません)。第3章の第10話では「絶対銀経」という言葉がでてきたので、「Sノット」などの単位と同じく、現実の銀河座標と異なる座標系、たとえば地球ではなく銀河系中心を原点とするような座標が使われているのかと思っていましたが、少なくともここでは現実の座標が使われているようです。

◎飛行ルート図
 12話冒頭で、島が飛行ルートを説明しています。銀河北極から見下ろすように銀河系が描かれており、ヤマトのルートは銀河中心から正反対の方向に延びています。ルート上には、グリーゼ581星系や、偶発的ワープアウト(おそらく第10話の次元断層)のほか、「NFD Star System」の文字が見えます。(追記:そういえば、グリーゼ581系は、8話では「Gliese581 Solor System」だったのが、ここでは「Gliese581 Star System」と表示されています。)
 別記事で触れたように、このようなアングルで銀河系を描いた時、大マゼラン雲は銀河中心に向かって右やや前方になるので、作中の方角は明らかに違います。もっとも、太陽系がかなり大きく描かれていますし、ワープアウト地点と次のワープイン地点が離れすぎているようなので(※追記)、これはあくまで行程の達成率を模式的に表した図と考えておいた方がよさそうです。

※ワープは一瞬(10話冒頭によると1ナノ秒)ですんでしまうため、ヤマトは大半の時間を通常空間でのメンテナンスと次のワープ準備に費やしていると思います。一方、距離については、光年単位を跳んでしまうワープに比べたら、通常空間飛行での飛行はせいぜい光時とか光日のオーダーであり、動いていないも同然ですから、航路図に落とすと、ワープアウトからインの行程は点状になり、ほぼすべてがワープ行程という具合になるはずです。

 銀河と大マゼラン雲の位置関係(再掲)
画像


 また、銀河系外縁に、に原始星が多く集まった「原始星団」(Protostars cluster)という領域が描かれています。作中の図では、銀河系外縁に沿って「原始星団」がリング状に分布しているかのような印象を与えますが、現実の銀河系では、原始星、つまり若い恒星系が外縁に集中しているということはありません。実際の銀河では、渦状腕にそって星間ガスが圧縮され、星が多く形成される領域があります。ハッブル宇宙望遠鏡の画像などで、ピンク色に光って見える領域がそれです。


◎モップ
 古代と島が波動砲口で使っているモップ。真空中で使っている以上、明らかにふつうのモップではありません。真空中で揮発も凍結もしない特殊な液体をからめて使うようです。探査機「はやぶさ」「はやぶさ2」のサンプル採取装置は、当初、鳥もちのような案も検討されたようですが、最終的には不採用となっています。この真空モップのような素材があれば可能だったかもしれません。

◎ガミラスとイスカンダル
 旧作どおりの設定であれば、ガミラスとイスカンダルは近接した二重惑星です。太陽系では、冥王星とカロンの関係がもっともこれに近く、両者は潮汐力により自転にブレーキがかかり、互いに同じ面を向け合ったまま公転しています。
 今作の帝都バレラスの場面では、必ず頭上にイスカンダルが見えているので、ガミラスとイスカンダルがそのような関係にあることがわかります。また、イスカンダルがまさに頭上に見える場所にガミラスの首都がおかれているのも、なかなか象徴的です。

◎原始太陽系星雲
 13話では、おびただしい微惑星に囲まれた若い恒星系が舞台となります。第四章では、ヤマトはすでに、現実の宇宙では細かいところが観測できない距離に達してしまっていますが、架空の恒星系とはいえ、原始惑星系円盤という現実に存在する天体を舞台としているのはうれしいところです。

◎銀河系の見え方
 14話冒頭で、100式偵察機の背後に銀河系本体が見え、ヤマトがいよいよ銀河間空間に乗り出したことが象徴的に描かれています。この場面では、銀河円盤を見下ろすようなアングルで描かれていますが、大マゼラン雲は銀河南極側にあるため、この場面で見えるのは円盤の南面です。銀河北極を上にとるならば、100式偵察機は背面飛行していることになります。

 参考・大マゼラン雲からの銀河系の見え方(再掲)
画像


 また、進路前方には大マゼラン雲が見えますが、背景が暗いのが目を引きます。よく見ると星のようなものが見えますが、これらは遠方の銀河でしょうか?

■参考サイト
銀河座標
 ウィキペディア日本語版
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8A%80%E6%B2%B3%E5%BA%A7%E6%A8%99

Hubblesite(ハッブルサイト)
http://hubblesite.org/
 Picture Album:Galaxies(ピクチャーアルバム:銀河)
 http://hubblesite.org/gallery/album/galaxy

探査機「はやぶさ2」のサンプル採取機構について
宇宙開発委員会 推進部会(平成23年)(第1回) 議事録
 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/uchuu/016/002/gijiroku/1308296.htm

Keywords: "Star blazers 2199", Large magellanic croud


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